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2009.03.06
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2572015f.jpgがんばれウォークマン!以下はMSNより抜粋。

国内携帯音楽プレーヤー市場で、独走する米アップルの「iPod(アイポッド)」をソニーの「ウォークマン」が猛追している。8、9月に週間単位でソニーがアップルを逆転し初の首位に立ち、月間シェアでも僅差に迫っている。アップルは10日にビデオカメラ機能を備えた新機種を発売。ソニーも10月10日から新機種を順次投入する。“本家”の威信をかけて復権を目指すソニーと、“王者”の地位を不動のものにしたいアップル。年末商戦でのシェア争奪戦のヒートアップは必至だ。

「ホームグラウンドの日本で勝つことが、グローバル市場でのさらなる成功につながる」

16日に東京・銀座のソニービルで行われた新型ウォークマンの発表会。急遽(きゆうきよ)駆けつけたハワード・ストリンガー会長兼社長は、新機種を手に力を込めた。

普段、マスコミの前にほとんど姿を見せることのないストリンガー長の“飛び入り参加”は、アップルのスティーブ・ジョブスCEO(最高経営責任者)へのライバル心との見方がもっぱらだ。

ジョブスCEOが肝臓移植手術後、初の復帰の場として選んだのが、1週間前に行われたアイポッドの新機種発表会だった。カリスマ経営者によるトップセールスの威力は大きい。ヒット商品の不在に泣くソニーのストリンガー会長としても、黙っているわけにはいかなかったようだ。
「われわれの思いがこもった大事な製品。ウォークマンが元気にならなければだめだ」(幹部社員)

ソニー・ブランドを世界に広め、今年7月に発売30周年を迎えたウォークマンへの思い入れは、半端ではない。

2001年に世界発売された新参のアイポッドの後塵(こうじん)を拝し続けてきたウォークマンだが、ここにきて猛烈に巻き返している。

市場調査会社のBCNによると、8月最終週(8月24~30日)と9月第1週(31日~9月6日)に、国内の市場シェアでソニーがアイポッドを初めて上回った。社内では「快挙を喜び合うメールが飛び交った」(ソニー社員)という。

業界では「新機種の発売を控えたアイポッドの買い控えが最大の要因」(関係者)といわれ、9月第2、第3週は、アップルが首位に返り咲いた。

それでも、8月の月間シェアはアップルの45・0%に対し、ソニーは41・1%。昨年10月には、61・8%対24・7%という大差を付けられていたが、徐々に手が届くところまで追い上げてきた。

それだけに、10月に発売する新機種への期待は大きい。上位モデルで動画を楽しめる「Aシリーズ」(想定価格2万5千円前後)は、画面サイズを従来の2・4型から2・8型にひと回り大きくする一方で、厚さはウォークマン史上で最も薄い約7・2ミリを実現。ノイズ除去機能を強化しクリアな音を追究した。

普及モデルの「Sシリーズ」(同1万4千円前後)も含め、歌詞表示や語学学習などの新機能を搭載。ボディーとボタンの配色を変えるなどデザイン性も重視した。
アップルが発売した主力モデル「アイポッド ナノ」の新機種も強力だ。カメラや歩数計などの新機能を採用。撮影した動画をその場で鑑賞したり、歩数計のデータをネットにつなげて健康管理に活用できるなど、新しい楽しみ方を満載している。

国内販売価格も16ギガバイトモデルで2万3800円から1万7800円に値下げし、実売価格でウォークマンよりも2~3割高かった弱点も克服した。

アイポッドの最大の強みは、単に音楽を聴くだけでなく、映像やゲームなど多様なコンテンツを取り込むことができるサービスを提供し携帯音楽プレーヤーの枠を超えたことにある。

かつてのウォークマンも音楽をいつも持ち歩けるようにし、人々のライフスタイルを大きく変えるインパクトがあった。

「自由な発想で、ユーザーの視点に立って製品を開発するというソニーのお株をアップルに奪われた」と、あるOBは悔やむ。

平成21年3月期に14年ぶりの最終赤字(989億円)に転落し、22年3月期も1200億円の赤字を見込むソニー。「トランジスタラジオの音から始まった会社」という原点に回帰し、ウォークマンを再生の象徴と位置づけ、アイポッドに挑む。(佐藤克史氏)
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