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2009.03.06
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052.zip.jpgはらわたが煮えくり返るような気持ち、心が切り裂かれたような気持ち。私たちの中には毎日、いろいろな気持ち、感情が生まれてきますよね。その感情をどう扱うか、ということについて、「wikiHow」に、「How to Practice Nonviolent Communication」という興味深い記事がありました。「Nonviolent Communication」、略して「NVC」は、日本語に訳すと「非暴力コミュニケーション」となって、大仰な印象を受けますが、要は、感情のままにリアクション(暴力)をしない、ということです。

それでは、「wikiHow」による、NVCのテクニックを紹介しますね。

    1. 「ありのまま」の状態を認識する

    これは、NVCテクニックのウォーミングアップといえるものです。たとえば、夜中に隣の部屋から音楽が聞こえてきたとしましょう。普通私たちは、「こんな時間にうるさいなあ」と思いますよね。でも、NVCテクニックでは、「現在午前2時。隣の部屋から大音量の音楽が聞こえてくる」と、自分の評価を加えない認識をするんだそうです。

    2. 自分の感情に名前を付け、相手の感情についても考えてみる

    自分の感情に名前を付ける、というのは意外と難しいですよ。たとえば、同期が先に昇進し、今自分の中に沸き上がった感情は、嫉妬? 怒り? くやしさ? また、映画を見て涙が出たのは、悲しかった? 感動した? やりきれない気持ちだった? 今度、自分の中に何かの感情が生まれたときには、その感情に名前を付けてみませんか。

    これは英語のリストですが、感情にはこんなにたくさんの種類があったんですね。この中には、日本語訳ができない感情や、逆に、リストにはない日本人特有の感情も存在することでしょう。

    NVCのテクニックを紹介している本では、感情を表に出したり、感情に名前をつけたりするのが苦手な人の職種にとして、弁護士、エンジニア、警察官、会社経営者、軍人などが挙げられていました。仕事上、感情を抑え込んでしまう傾向にあるので、プライベートでも同じようになってしまうのだそうです。

    3. その感情の根底にあるニーズを考えてみる

    自分の感情に名前を付けたら、その感情がなぜ生まれたのかを考えてみましょう。たとえばこんな状況で。

        * 友人とおしゃべりをしているのに、友人は目をそらしている(ここまでは、1の「ありのまま」の状態を認識している段階です)。

        * 友人の態度によって自分の中に生まれた気持ちは、「誰もわかってくれない」。その感情に名前を付けると「報われない気持ち」。

        * なぜ報われないと感じるのか。それは、今自分には理解者が必要だから。自分ではがんばっていると思うのに、周囲が認めてくれないから。

    NVCテクニックにより、感情のもとにあったニーズが「評価」だった、ということがわかりましたね。この場合、話し相手の友人や、話の内容は、自分の中の感情と、直接関係がないこともあります。ニーズのリストはこちら。

    4. 具体的にどうして欲しいのかを伝える

    感情とニーズがつながったら、周囲に対して自分の要求を具体的に伝えることができます。

    夜中に隣人がうるさくてイライラしたとき、怒鳴り込んで「うるさい!」と言うよりは、「明日の朝早くから仕事で、睡眠を取っておきたいから、音量を下げてください」言った方が角が立たないですよね。

    同期の昇進に対して嫉妬したということは、自分だって彼と同じぐらいやれると思っているから。でも、自分ではなく彼が選ばれたということは、自分のアピールが悪いのか、それとも、周囲がちゃんと評価してくれていないのか、などと考えれば、今後の方針を決められますよね。

すべては、自分の感情に名前を付けるところから始まるのです。簡単そうで意外と難しい作業、ちょっと試してみませんか。世界が違った風に見え始めるかもしれませんよ。
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